法律事務所のTikTokアカウント活用事例10選

最近ではマーケティング施策として、企業がTikTokに参入するケースが非常に増えています。

特にTikTokは若年層が動画投稿を楽しむというイメージがありましたが、その層が年を重ねたことやSNSへの注目度の高さからか、ユーザーの平均年齢は年々上昇しており、より幅広い層へのアプローチが可能になっています。

TikTokを活用することで、自社商品やサービスを知ってもらえる機会が増えました。

これは企業の中でも、お堅いイメージのある『弁護士』や『税理士』など、まだ年齢的に馴染みのない世代に対して認知拡大を実現するプロモーション施策として有効的ではないでしょうか?

今回は、『弁護士』をテーマにして「法律事務所」のTikTokアカウント活用事例を紹介します。

法律事務所のTikTokアカウントの運用メリット

法律事務所がTikTokを運用することのメリットを具体的にすると、

・難しいテーマである「法律」を簡単に伝えられる
→文字だけでは分かりづらい法律の難しい部分を動画で表現でき、視聴者に受け入れられやすくなる

・弁護士とは何かを表現できる
→弁護士の権威性や信頼感を視聴者にアピールできる。

・拡散されることにより多くの人に知ってもらうことができる
→認知度が高まることで信用度の向上と宣伝につながる

・「法律の専門家」として信頼や安心を動画でアピールできる
→視聴者の疑問解消や事例に対して分かりやすく解説できる

・宣伝コストが抑えられる
→無料で利用できるので気軽に導入しやすい

などがあります。

短い動画を中心に投稿できるTikTokを活用し、法律に関する情報を楽しく、分かりやすく解説することで視聴者の興味を引き付けられるのではないでしょうか?

弁護士として、視聴者との信頼関係をTikTokから深めていくことができれば、将来的な顧客となることが見込めます。

法律事務所のTikTokアカウント活用事例10選

①岡野タケシ弁護士【アトム法律事務所】 (@takeshibengo)

いまや日本で一番有名な弁護士といっても過言ではない、アトム法律事務所に所属する岡野タケシ弁護士のTikTokアカウントです。

「質問来てた」でおなじみの岡野タケシ弁護士ですが、法律事務所のTikTokアカウントの中ではダントツのフォロワー数1位を誇ります。

法律という難しいテーマにエンタメ要素を加えてコンテンツを発信することで人気を博しています。

「ツーブロック禁止」という校則に対して法律的に戦ってみたり、「メリケンサックは銃刀法違反に引っ掛かりますか?」といったコメント欄へ寄せられた質問や疑問を面白おかしく解説することで、視聴者との信頼関係を生み出し、認知拡大としても大成功を収めています。

@takeshibengo @kinakooo4 への回答 Q:痴漢の冤罪をかけられた時、どのような対処をすべきですか A:結論・・・#tiktok教室 #tiktok質問箱 #法律 #冤罪 ♬ グッバイ宣言 – Chinozo
@takeshibengo

②弁護士 まつざき もとのり (@matsuzaki.lawyer)

東京弁護士会に在籍している松﨑基憲弁護士のTikTokアカウントです。YouTuberとしても活動されており、そちらではノンフィクション法廷ドキュメンタリー動画というものを発信しています。

視聴者からの質問に面白おかしく回答したり、実際に起こった判決も画像を使いながら分かりやすく動画にまとめていたりと、「法律」という難しいテーマを飽きずに見ることができます。

例えば「赤ちゃんが泣くことを仕事とした場合、賃金をミルクとする。夜泣きで深夜割増賃金が発生する問題があるため、法律の整備が必要だ」といったように日常の疑問に対して、法律的に置き換えて解説する面白い構成やワードセンスなどが人気です。

「法律」という難しいテーマを面白く表現することで、視聴者に法律が身近なものだと認識させるだけでなく、自身の知識力をアピールするために上手くTIKTokを活用しています。

@matsuzaki.lawyer

③弁護士ビーノ (@binobengoshi)

弁護士法人mamori代表、日比野 大弁護士のTikTokアカウントです。

基本的には日常生活の身近な疑問を解決する情報を発信しています。我々の日常において、「ふと頭の中をよぎった悪い発想」や「もしこんなことをしてしまったらどうなるのか」といった疑問を弁護士の目線で分かりやすく回答しています。

顧客から声をかけやすい弁護士を目指している日比野 大弁護士にとって、お堅いイメージから脱却できるTikTok活用は非常に有効なプロモーション活動だと言えます。

@binobengoshi Q: 未成年がノンアルコールビールを飲むのは犯罪ですか?#弁護士 #弁護士ビーノ #tiktok教室 ♬ オリジナル楽曲 – 弁護士ビーノ
@binobengoshi

④弁護士@小原 恒之(@rikon.ben54obara)

29年間、1000件以上の離婚問題を解決してきた大ベテランである、小原恒之弁護士のTikTokアカウントです。

自身も離婚の危機に直面した経験があり、『離婚させないスピリチュアル弁護士』として幸福な家族の再生をサポートしたいと活動しています。

当初は「離婚弁護士」として離婚に関係する動画を投稿していましたが、最近では政治問題について視聴者からのコメントに返信する形で自身の意見を発信しています。

長年の弁護士経験から自身の考えを真摯に伝えようとする姿勢は視聴者も熱くなり、応援したくなるような構成づくりがなされています。

自分の考えや主張をアピールして、共感した方々を自身の書籍やコンテンツへ誘導することもできる、博識な弁護士だからこそできる活用方法です。

@nex.law.com

⑤ネクスパート法律事務所_広報 (@nex.law.com)

関東を中心に全国に10店舗構える大手弁護士事務所、エクスパート法律事務所のTikTokアカウントになります。

このTikTokアカウントでは不倫/離婚に特化してスカッとする体験談を投稿しています。

ストーリーに沿って、LINEのトーク画面で登場人物たちが会話をしながら進んでいくのが特徴で、ちょっとした隙間時間に小説やドラマ感覚で見ることができるコンテンツになっています。

動画を見ながら離婚や不倫問題に共感したり、実際に体験している顧客に対し、動画の途中で表示される自社HPへ誘導することで、売上や顧客接点を生み出している活用事例です。

@zerofuri

⑥​​法律事務所の日常 (@your_ace_recruit)

弁護士法人ユア・エースが採用活動の一環として運用しているTikTokアカウントです。

こちらのTikTokアカウントでは普段の職場環境や社員同士で楽しそうにしている姿をおさめたエンタメ動画を投稿しています。

法律に関係のない内容も多く、法律事務所としてではなく一つの企業として、自分がここで働いた場合の楽しいベネフィットが表現されています。

このようなTikTokアカウントを活用した自社プロモーションによって、「法律事務所」という厳しそうなイメージやお堅いイメージの払拭はもちろん、社内の楽しい雰囲気や役員の優しい人柄などを就活生にアピールできるため、優秀な人材を集める切っ掛けに繋がります。

@your_ace_recruit

⑦ゴリラ六法【ベリーベスト法律事務所】 (@gorillaroppou)

こちらはベリーベスト法律事務所のTikTokアカウントになります。

基本的には会社員向けに特化しており、給料や残業などの職場トラブルを法的に解説した動画を発信しています。

特徴としては、弁護士の先生が出演するのではなく、アニメーションで構成されているため、短編アニメを見るような気軽さでタメになるコンテンツを提供しています。

会社員向けでアニメーションというターゲットからコンセプトまできちんと考えられているため、TikTokの活用方法として非常に参考になる事例です。

@gorillaroppou

⑧弁護士アキモト【三和法律特許事務所】 (@bengoshiakimoto)

こちらは三和法律特許事務所に所属する秋元啓佑弁護士のTikTokアカウントです。

著作権や商標に関する疑問を画像を使いながら分かりやすく解説しています。

昨今話題になっているAIイラストや著作権を無視した不正利用問題などを法律知識で分かりやすく解説したり、視聴者からの疑問へ回答するなど、得意な分野の正しい情報を発信しています。

三和法律特許事務所の強みである「知的財産権」や「AI関連法務」をアピールする場としてTikTokを活用しています。

@bengoshiakimoto

⑨弁護士 中野秀俊 (@growwill.law)

グローウィル国際法律事務所の代表弁護士である中野秀俊氏のTikTokアカウントです。

IT企業を中心とした企業法務を専門とする弁護士なので、企業向けの法律問題を発信しています。

働く社会人向けというよりも経営者側や管理者側の目線で法律を解説しており、働くうえで知っておくと役に立つ法律知識を気軽に得ることができます。

TikTokを視聴している経営者や管理者に向けて、タメになる企業法務の知識を伝えることで企業側への間接的なアプローチを行っている事例です。

@growwill.law

⑩二番煎じと言われても【弁護士藤吉修崇】(@nibanben55)

数多くの法律相談を受けてきた「弁護士藤吉修崇」さんと元芸人で講師の「ツッコミデザイナー正嶋ヒデノヴ」さんのTikTokアカウントです。

人気YouTuberが話題になった動画や事件を改めて『法律』の観点で解説する動画が人気となっています。

また、警察に物申したりSNSで炎上して話題になったインフルエンサーを話題に出したりと、過激な内容で視聴者を集めています。

過激である一方で、被害者視点で加害者と徹底的に戦う姿は、まるで正義のヒーローを見ているような感覚を覚えます。

話題の事件に対して分かりやすい解説や意見も加えるため、飽きない構成となっており、弁護士として依頼につながる安心感や信頼感を上手に勝ち取っているTikTok活用の事例です。

@nibanben55

まとめ

今回紹介した活用事例のように、法律事務所がTiktTokに参入するケースも非常に増えてきています。

TikTokという拡散されやすいSNSで発信することで、「法律」という難しい内容を「知っておくとタメになる知識」として気軽にユーザーへ共有することができます。

それは、多くの情報が溢れる現代だからこそ視聴者に価値を生み出します。

弁護士という武器を活かして、法律に基づいた比較的正しい意見を視聴者に届けることができれば、信頼感や安心感を与えることに繋がります。

また、生きていく中で比較的少ないと思われる法律事務所に依頼をするという機会を前に、早めの認知をされている必要があります。

だからこそ、法律に対してあまり馴染みのない若年層ユーザーが多いTikTokの活用は顕在顧客へのプロモーションとして非常に有効的だと言えます。

今回紹介した事例を参考に、ぜひTikTokを活用してみてください。

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