YouTube Works Awards Japan 2024受賞作品 |7つの部門賞とグランプリを紹介

YouTube Works Awards Japan 2024受賞作品 |7つの部門賞とグランプリを紹介

YouTube Works Awards Japanは、2021年から毎年開催されており、Grand Prix(グランプリ)や複数種類に分けられた部門賞が表彰されるイベントです。

YouTube Works Awards Japanでは、広告効果のあった作品のため、どの作品が受賞されるのかが毎年注目されています。

本記事では、YouTube Works Awards Japan 2024のグランプリ受賞作品を紹介します。

YouTube Works Awardsとは?

YouTube Works Awardsとは?

YouTube Works Awardsとは、YouTube上で表示される広告動画の中から、高い広告効果が得られた動画を表彰するイベントです。

2017年にイギリスでYouTube Works Awardsが開催されると、アメリカや日本など、世界各国でもYouTube Works Awardsが開催され始めました。

毎年、各国の第一線で活躍している広告クリエイターや広告主、YouTubeクリエイターなどから審査員が選出されるのもYouTube Works Awardsの注目ポイントの1つですね。

例えば、YouTube Works Awards Japan 2024の審査員には、チャンネル登録者数206万人もいる、くれいじーまぐねっとのUraN氏が選ばれています。

日本で初めてYouTube Works Awards Japanが開催されたのは2021年で、2024年のYouTube Works Awards Japan 2024は4回目の開催とあります。

また、YouTube Works Awards Japan 2024では、Grand Prix(グランプリ)の他に、7つの部門賞が発表されています。

YouTube Works Awards Japan 2024のGrand Prix(グランプリ)の作品は?

YouTube Works Awards Japan 2024のGrand Prixは、CREATIVE EFFECTIVENESS部門で部門賞を受賞した、一般社団法人ABJ の『ありがとう、君の漫画愛。』です。

インターネットの普及により、無料で読める漫画の海賊版が増えています。

このような現状を改善するために制作されたのが、『ありがとう、君の漫画愛。』です。

昨今では漫画の海賊版の問題がニュースでも取り上げられていますが、調査をすると、海賊版で漫画を読んでいる人よりも正規版で読んでいる人が多いということが分かりました。

そこで、本動画では、「海賊版をやめよう」という表現ではなく、正規の読者に向けた「ありがとう」の表現が用いられています。

動画内で使用されている楽曲は、大人気アーティストのVaundy氏が制作していることでも、注目を浴びました。

【部門別】YouTube Works Awards Japan 2024受賞作品

【部門別】YouTube Works Awards Japan 2024受賞作品

YouTube Works Awards Japan 2024では、7つの部門賞が設けられました。

前年のYouTube Works Awards Japan 2023とは異なり、Best Target Reach部門とYouTube Creator Collaboration部門が廃止されています。

しかし、新たにショート動画の広告を対象としたBEST SHORTS ADS部門が新設されています。

YouTube Works Awards Japan 2024で、各部門を受賞した会社はそれぞれ以下の通りです。

・Action Driver部⾨:NTTドコモ

・Best Brand Lift 部⾨:MIXI

・Best Sales Lift 部⾨:⽇清⾷品冷凍

・Best Shorts Ads 部⾨:サントリーホールディングス

・Breakthrough Advertiser 部⾨:オリックス不動産

・Creative Effectiveness 部門:一般社団法人ABJ

・Force for Good 部門:セイバン

また、他のファイナリストの作品は「YouTube Works Awards Japan 2024 受賞作品 及びファイナリスト作品事例集」から確認できます。

それでは、YouTube Works Awards Japan 2024の各部門の受賞作品を詳しく見ていきましょう。

【Action Driver部⾨】NTTドコモ

作品名爆アゲセレクション
広告主株式会社NTTドコモ
広告会社株式会社サイバーエージェント
作品URLhttps://www.youtube.com/watch?v=CnyGjCdpMDE
広告の効果・クリック率:216%増加
・申込数:130%増加

Action Driver部⾨を受賞したのは、株式会社NTTドコモの「爆アゲセレクション」です。

この作品は、LPへの誘導を目的として、AIツールを用いてPDCAを回しながら制作されました。

【Best Brand Lift 部⾨】MIXI

作品名ホントにあった#俺たちのモンストーリー
広告主株式会社MIXI
広告会社株式会社 博報堂/株式会社TBWA HAKUHODO
作品URLhttps://www.youtube.com/watch?v=hE_CwpCD__o
広告の効果・CM 好感度:1.7倍
・利用意向変化:1.4倍

Best Brand Lift 部⾨を受賞したのは、株式会社MIXIの「ホントにあった#俺たちのモンストーリー」です。

この作品は、サービス名称の認知はあるものの、認知度が高くないゲームの内容を理解してもらい、ブランドのイメージを高めるために制作されました。

【Best Sales Lift 部⾨】⽇清⾷品冷凍

作品名味覚・三角関係ラブストーリー『麺ジャラス・ラブ』
広告主日清食品冷凍株式会社
広告会社株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
作品URLhttps://youtu.be/yIquqo60ZSs
広告の効果・店頭シェア:No.1(ターゲット:30~40代の女性)
・店頭シェア:No.1(ターゲット:20~40代の男性)

Best Sales Lift 部⾨を受賞したのは、⽇清⾷品冷凍株式会社の「味覚・三角関係ラブストーリー『麺ジャラス・ラブ』」です。

この作品は、冷凍セブンプレミアム「一風堂トムヤムクン豚骨ヌードル」の認知獲得と、SNS場でポジティブな拡散があるように制作されました。

【BEST SHORTS ADS 部⾨】サントリーホールディングス

作品名ガチ中華クリエイターCM
広告主サントリーホールディングス株式会社
広告会社株式会社TBWA HAKUHODO
作品URLhttps://www.youtube.com/shorts/bYqK0kc_4I4?feature=share
広告の効果・リーチ数:1,200 万回以上
・視聴完了数:310 万回以上

BEST SHORTS ADS 部⾨を受賞したのは、サントリーホールディングス株式会社の「ガチ中華クリエイターCM」です。

この作品は、Z世代から古めかしいイメージを持たれつつある烏龍茶にある、おなかの死亡を減らす機能についてZ世代に伝え、烏龍茶を手に取ってもらうことを目的として制作されました。

【Breakthrough Advertiser 部⾨】オリックス不動産

作品名どうせスキップできない広告ならペンギンの話
広告主オリックス不動産株式会社
広告会社株式会社電通
作品URLhttps://www.youtube.com/watch?v=2S8ccLeEubQ
広告の効果・表示回数:121%
・クリック数達成率:151%
・視聴達成率:133%

Breakthrough Advertiser 部⾨を受賞したのは、オリックス不動産株式会社の「どうせスキップできない広告ならペンギンの話」です。

この作品は、すみだ水族館・京都水族館で開催された「すみだペンギン相関図」「京都ペンギン相関図」の認知層拡大や、既存ファンへの話題の提供を目的として制作されました。

【Creative Effectiveness 部門】一般社団法人ABJ

作品名ありがとう、君の漫画愛。
広告主一般社団法人ABJ
広告会社株式会社博報堂
作品URLhttps://www.youtube.com/watch?v=fJZrmX9oWj4
広告の効果・YouTube高評価:1.9万
・Xのいいね!:3.9万
・Xのリポスト:1.5万
・コメント:431

Creative Effectiveness 部門を受賞したのは、Grand Prixも受賞した一般社団法人ABJの「ありがとう、君の漫画愛。」です。

この作品は、海賊版ではなく正規版の漫画を読んでもらうことを目的として制作されました。

【Force for Good 部門】セイバン

作品名ランドセル選びドキュメンタリー
広告主株式会社セイバン
広告会社株式会社電通
作品URLhttps://www.youtube.com/watch?v=r1Bic3Go2dY
広告の効果・ブランド好感度:10%増加
・購入検討者数:12%増加
・PR広告費換算:6億円以上

Force for Good 部門を受賞したのは、株式会社セイバンの「ランドセル選びドキュメンタリー」です。

この作品は、カラーやデザインなど、バリエーションが増えたランドセルを子どもが主体となって選ぶことを保護者に伝える目的で制作されました。

まとめ

まとめ

YouTube Works Awards Japan 2024では、以下の会社が7つの部門で表彰されました。

・Action Driver部⾨:NTTドコモ

・Best Brand Lift 部⾨:MIXI

・Best Sales Lift 部⾨:⽇清⾷品冷凍

・Best Shorts Ads 部⾨:サントリーホールディングス

・Breakthrough Advertiser 部⾨:オリックス不動産

・Creative Effectiveness 部門:一般社団法人ABJ

・Force for Good 部門:セイバン

そして、Grand Prixには、一般社団法人ABJの「ありがとう、君の漫画愛。」が選ばれました。

YouTube Works Awards Japan 2025の開催では、どのような作品が受賞するか楽しみですね。

前年に開催されたYouTube Works Awards Japan 2023の受賞作品をチェックしていない場合には、ぜひ調べてみてください。