YouTubeにおけるKPIとは?設定方法や注意点を徹底解説
「YouTubeを始めたいけど、方向性が定まらない」
「収益化に向けて努力しているのに、成果が出ない」
そんな悩みを抱えている方は、多いのではないでしょうか。
YouTubeを効果的に運用するためには、KPI(重要業績評価指数)の設定がとても重要です。
この記事では、YouTubeにおけるKPIについてや設定方法、注意点を徹底解説しています。
自社にあったKPIをしっかり設定して、効率的にYouTubeを運用しましょう。
目次
YouTubeにおけるKPIとは?
KPIとは「Key Performance Indicator」の略称であり「重要業績評価指標」と訳されます。
つまり、YouTubeにおけるKPIとは「YouTubeを運用するうえで達成したい目標」のことです。
KPIを具体的に設定することで、動画パフォーマンスを正確かつ客観的に評価できるようになります。
また、必然的に戦略の改善策も具体的になり、効果的なYouTubeの運用につながります。
「YouTubeで成功するためには、具体的なKPIの設定が必要不可欠だ」と言っても過言ではありません。
YouTubeでKPIを設定する手順
YouTubeでKPIを設定する手順はこちらの3つです。
- YouTube運用の目的やコンセプトを明確にする
- KGIを設定する
- KPIを設定する
各手順をそれぞれ詳しく解説します。
手順①YouTube運用の目的やコンセプトを明確にする
まずは、YouTube運用の目的やコンセプトを明確にしましょう。
目的が不明確なままでは、効果的なKPIを設定できず、戦略の方向が定まりません。
「誰にみて欲しいのか」「何のために発信するのか」を明確に定め、アプローチしたいターゲットを絞ります。
そうすることで、一貫性のあるコンテンツを配信でき、ユーザーからの信頼も高まります。
明確な目的やコンセプトに基づいたKPIを設定し、発信内容のブレを防ぎましょう。
手順②KGIを設定する
次に、KGIを設定しましょう。
KGIとは「Key Goal Indicator」の略称であり、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。
つまり、KGIとは最終的に達成すべき目標のことです。
最終目標を先に定めることで、KPIがその目標達成に向けての中間目標として機能し、運用全体の方向性が明確になるでしょう。
一般的には、KGIとして商品・サービスの認知数や購買の検討、購入数などの具体的なアクションを設定することが多いです。
KPIの設定をより効果的にするには、KGIの設定は欠かせません。
手順③KPIを設定する
最後に、KPIを設定しましょう。
中間目標であるKPIは、最終目標のKGIから逆算して決定します。
KPIもKGIと同様に具体的で測定可能な目標を設定しましょう。
これを設定することで、日々の運用活動がKGIにどれだけ貢献できているかを把握します。
KPIを適切に設定することで方向性が明確になり、より戦略的な運用が可能になるでしょう。
【目的別】YouTubeにおけるKPI
YouTubeにおけるKPIを目的別に解説します。
KPIを設定する目的は、主に以下の3つが挙げられます。
- 認知拡大
- 購買意欲促進
- ファンの獲得
自社の目的にあったKPIはどれなのか、しっかり確認して適切に設定しましょう。
目的①認知拡大
YouTube運用の目的が認知拡大の場合、重要になるKPIはこちらです。
- インプレッション数
- 視聴回数
- ユニーク視聴者数
- 関連動画からの流入数
以下では、認知拡大を目的としたKPIをそれぞれ1つずつ解説します。
インプレッション数
YouTubeのインプレッション数とは、ユーザーがサムネイルをみた回数です。
インプレッション数が多いほど、ユーザーからよくみられていることになるため、認知度を図るうえで非常に重要な指標です。
適切なタグやタイトルを設定し、関連動画に表示されやすくすることで、インプレッション数を増やせるでしょう。
視聴回数
視聴回数とは、動画の再生数のことです。
視聴回数は自社の認知度を把握するうえで非常に重要なKPIと言えます。
認知拡大だけでなく新規ユーザーへのリーチが目的の場合も、KPIに設定するとよいでしょう。
ユニーク視聴者数
ユニーク視聴者数とは、一定の期間内に何人のユーザーが動画を視聴したのかを表した指標です。
ユニーク視聴者数が多ければ、それだけ多くの異なるユーザーが動画を視聴していることを示し、新規視聴者にリーチできているとわかります。
KPIの項目として把握しておきたい指標の1つです。
関連動画からの流入数
関連動画からの流入数も、KPIの指標としておすすめです。
流入数を増やすことで、新しい視聴者層をリーチする可能性が高まります。
認知度の拡大において、関連動画からの流入数は非常に重要だと言えるでしょう。
目的②購買意欲促進
YouTube運用の目的が購買意欲促進の場合、重要になるKPIはこちらです。
- サイトへのクリック数
- 視聴維持率
- 平均視聴時間
次に、購買意欲促進が目的の場合のKPIをそれぞれ1つずつ解説します。
サイトへのクリック率
サイトへのクリック率を高めることは、視聴者を購買行動に導くために必要不可欠です。
なぜなら、いくら視聴回数が伸びたとしても、サイトに遷移してもらえなければ商品やサービスの購入につながらないためです。
動画概要欄やカード機能を活用してYouTubeから購入サイトへ遷移させ、クリック数を向上させましょう。
視聴維持率
視聴維持率とは、ユーザーの動画視聴時間を表す指標です。
購買促進につなげるためにも視聴者維持率は重要な指標と言えるでしょう。
YouTubeに「ユーザーにとって有益な情報」と判断されるためにも、飽きさせない動画作成が大切です。
平均視聴時間
平均視聴時間とは、1つの動画の平均視聴時間を表す指標です。
平均視聴率が長いほど、ユーザーの興味関心が強いと判断されます。
1秒でも長く視聴してもらうために、途中で離脱されない工夫を施しましょう。
目的③ファンの獲得
YouTube運用の目的がファンの獲得の場合、重要になるKPIはこちらです。
- チャンネル登録者数
- 高評価
- コメント数
続いて、ファンの獲得が目的の場合のKPIをそれぞれ1つずつ解説します。
チャンネル登録者数
チャンネル登録者数の増加は、長期的なファン獲得の証です。
登録者数が多いほど、視聴回数の維持にも期待できます。
継続的な視聴者を獲得し、チャンネルの成長を持続させましょう。
高評価数
高評価数は、視聴者の満足度を示すシンプルな指標です。
視聴者が動画に高評価を付けることで、動画が価値あるものとして認識され、さらに多くの視聴者に拡散される可能性が高まります。
高評価のKPI設定は、チャンネル全体ではなく各動画で把握すれば、ユーザーの需要を分析しやすいでしょう。
コメント数
コメントの数が多いほど、動画に対するユーザーの意見を把握できるようになります。
チャンネルのコメント機能は、ユーザーと管理者がコミュニケーションを図れる貴重な場でもあります。どんな意見も真摯に受け止め、よりよい動画作りに反映させましょう。
YouTubeアナリティクスでKPIを確認する方法
YouTubeアナリティクスでKPIを確認する方法を解説します。
YouTubeアナリティクスとは、動画のパフォーマンスを詳細に分析できるツールです。
ツールを活用することで、KPIを正確に確認し、成功した動画や改善が必要な部分を特定できるでしょう。
YouTubeアナリティクスを効果的に活用しデータに基づいた改善策を講じることで、チャンネルの成功につながります。
YouTube運営のKPIを測定する際の4つの注意点
YouTube運営のKPIを測定する際の注意点はこちらです。
- データが蓄積されるのを待つ
- 他社のデータを参考にしすぎない
- 広告出稿する場合はKPIを変更する
- 期限を設定する
以下では、YouTube運営のKPIを測定する際の4つの注意点をそれぞれ詳しく解説します。
注意点①データが蓄積されるのを待つ
YouTube運営において、KPIを正確に測定するためには、十分なデータが蓄積されるまで待たなければいけません。
データが少ない段階でKPIを分析しても正確な情報が得られないため、データが蓄積されるまではKPIを気にしすぎないようにしましょう。
長期的な視点で正しい分析を行えば、結果も付いてくるでしょう。
注意点②他社のデータを参考にしすぎない
他社のデータを参考にしすぎることは避け、自社の状況に合ったKPIを設定しましょう。
他社の成功事例やKPIは業界のトレンドを把握する上で役立ちますが、必ずしも自社の状況に適しているとは限りません。
他社のデータは参考程度に留め、自社の目的や状況に合ったKPIの設定が成功への鍵です。
注意点③広告出稿する場合はKPIを変更する
広告出稿をする際には、KPIを見直し、変更しましょう。
広告を出稿する場合には、動画の長さや目的が通常の動画とは異なるケースが多いです。
特性に応じたKPIを設定し、キャンペーンの効果を正確に測定しましょう。
注意点④期限を設定する
KPIを測定する際には必ず期限を設定して、その期間内に達成することを目指しましょう。
期限を設定することで、目標に対する進捗状況を明確に把握でき、効果的な改善策を講じられます。
後回しにしないためにも、明確な期限を設けて効率的に運用しましょう。
注意点⑤自社の目的に合わせたKPIを設定する
KPIは必ず自社の目的に合わせて設定し、運営方針に沿った指標を選びましょう。
企業の目的が異なれば、適切なKPIも異なります。
運営の成果を最大限引き出すためにも、現実的で目的にあったKPIの設定が重要です。
まとめ
YouTubeにおけるKPIについて解説しました。
YouTubeで成功するためには、KPIの正しい設定が必要不可欠です。
自社の目的に沿った適切なKPIを設定することで、効率的にYouTubeを運営し、目標達成に向け確実に成長できるでしょう。
運営方針で迷ったら、KPIを見直すことを忘れないようにしたいですね。