学校・専門学校のYouTubeチャンネル運用・活用事例10選
SNSが普及し、最近はその中でもYouTubeを活用した集客・マーケティングがトレンドになりつつあります。教育業界も例外ではなく、学校の紹介や補習授業を動画で配信するなど、多くの学校がYouTubeを活用しています。
近年コロナにより非対面コミュニケーションが増える中で、教育現場においても急速に動画コンテンツの需要が高まりました。リアルな学校生活を垣間見れる「学校紹介動画」や学生の「インタビュー動画」、「オンライン授業」など動画の活用方法は多岐に渡ります。
コロナを心配せず家から気軽に情報収集でき、学校の雰囲気や多くの情報を短時間で知ることができる動画コンテンツはこの先切り離せない存在になるでしょう。
本記事では学校・専門学校がYouTubeチャンネルを活用するメリットや実際の事例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
学校・専門学校のYouTube運用メリット
学校・専門学校のYouTubeチャンネルは活用方法が多種多様です。
以下、具体的なYouTube運用のメリットを見ていきます。
挙げられるメリットとしては主に4つあり、
①雰囲気を伝えやすい
→情報量が多く、ただ文字を読むよりも学校の雰囲気や校風が伝わりポジティブなイメージを持ってもらいやすくなる。
②ブランドイメージ向上
→生徒や保護者、他メディアによって拡散される可能性が高くイメージの向上と宣伝効果が同時に期待できる。
③多くのターゲットに届けられる
→全国の保護者や生徒に訴求でき、再生数が伸びれば多くの注目を集めることが可能
④幅広い場面で使える
→学校紹介、プロモーション、オンライン授業など様々な場面で活用可能
宣伝のため、紙媒体やWebサイト等を活用されている方が多いかもしれません。写真や文章でも魅力を伝えるのは可能ですが、動画だとより多角的に多くの情報が伝わります。YouTubeを通して学校のことを知ってもらい、興味を持ってもらうことで新入生の獲得にも期待ができます。
学校・専門学校のYouTubeチャンネル運用・活用事例10選
①跡見学園中学校高等学校
跡見学園中学校高等学校の運営するチャンネル。
生徒が企画から撮影まで行った生徒による一問一答の動画や学校紹介動画などのコンテンツを発信。一問一答では実際に生徒がどのように学校生活を過ごしているのか知ることができ、学校紹介ではナレーションやインタビューなどから学校の概要や雰囲気を伝えています。
また最近ではYouTubeショートも活用し、生徒が文化祭の感想を語るなど、非常に視聴者との距離が近く親近感の湧きやすい動画が多いのが特徴です。
学校の雰囲気や魅力が良く伝わるチャンネルであり、特にショート動画の活用方法なども含めて参考になる事例です。
②錦城学園高等学校
錦城学園高等学校の運営するチャンネル。
体育祭の様子や生徒が出演する学校紹介ムービー、学校説明動画などのコンテンツを発信。学校紹介ムービーにおいてはドローンを使い、教室・体育館・グラウンドなど校内で活動している生徒の様子を映し錦城学園高等学校での学校生活を強くイメージさせる工夫をしています。
特に、見せ方を工夫している上記の学校紹介ムービーは、参考になります。学校説明動画もいくつか配信しているので、他メディアに埋め込んだり説明会の代わりにするなど様々な場面で活用できるでしょう。
③近畿大学
日本最大規模の大学の1つである近畿大学が運営するチャンネル。
学生のインタビューや学科ごとの研究紹介、大学の入試情報などのコンテンツを発信。近畿大学の過去問を使用して予備校講師が入試のポイントを伝授する動画を配信しているのが特徴的です。
また、お笑いコンビの霜降り明星が登場する学校紹介動画は、非常に注目を浴びました。霜降り明星の2人が「大学周辺の街の様子」や「大学内の施設」について紹介しており、再生数は50万回を超えています。
近畿大学はオープンキャンパスや課外活動の様子、学校紹介などを意欲的にSNSで発信しブランディングに成功しています。特にブランディングの仕方など非常に参考になる事例です。
④Ferris University
フェリス女学院大学が運営するチャンネル。
在学生のキャンパスでの一日を紹介するvlog動画や、卒業生と在学生による対談動画をはじめフェリス女学院大学のリアルな雰囲気が伝わるコンテンツを発信。
特に在学生の一日を紹介するvlog動画は同チャンネル内において再生数が伸びており、大学紹介などの堅苦しい動画よりも学生からのニーズがあることが分かります。
まだコンテンツ数は少ないですが動画ごとにテーマが分かりやすく、生徒主体のvlog動画を活用するなど見せ方がしっかり考えられているチャンネルです。
⑤YaleCampus
全米屈指の名門校であるイェール大学が運営するチャンネル。
学校の行事紹介や学問的な対談動画、在校生の役に立つ情報発信などのコンテンツが多数。最も再生されている動画は、「That’s Why I Chose Yale」という学校紹介の動画で、再生数は200万回を超えており、イェール大学の公式ビデオとしても使われています。
動画の見せ方が斬新で、学校説明会で「どうしてイェール大学を選んだの?」と聞かれた在校生が歌いながらミュージカルの様に大学を紹介。この動画でイェール大学は多くの注目と共感を集めました。
学生が出演していることと見せ方を工夫したことで認知拡大や新入生の獲得に大成功した参考事例です。
⑥ハリウッド美容専門学校
東京の六本木にある美容系専門学校「ハリウッド美容専門学校」が運営するチャンネル。
学校紹介を始め学生寮の紹介、学生や講師のインタビュー、校内イベントの様子などを発信。特に学校紹介の動画においては「学校で何が学べるのか」「卒業後、どのような選択肢があるのか」イメージしやすい内容になっており工夫を感じます。
学校紹介動画以外でも、学校で学べることを発信するコンテンツや、在校生に役立つコンテンツがあれば更に素晴らしいチャンネルになるでしょう。
在校生のインタビューやオープンキャンパスのお知らせなど、入学前の情報収集がしやすいアカウント設計になっているのがポイントです。良い点だけでなく改善点にも着目すると、より自分のアカウント運営に活かせます。
⑦さばけるチャンネル
服部栄養専門学校 日本料理講師 西澤辰男氏の監修の元、さまざまな魚の調理方法を配信するチャンネルで登録者数は約21万人。
同チャンネル内のコンテンツでは、学校の雰囲気や授業の様子は一切分かりません。しかし、服部栄養専門学校の講師が監修し魚の捌き方を紹介しているので、動画を見れば学校でどんなことを学び、どんな技術を体得できるのかイメージが湧きます。
具体的な学校の紹介やPRはしていませんがテーマを絞っているからこそ動画の再生数が伸び、結果として学校のPRにも繋がるというユニークな成功事例です。
⑧成美学園ちゃんねる
関東を中心に通信制高校のサポート校を運営する成美学園グループが運営するチャンネル。
主に学校生活で悩んでいる中高生たちをターゲットに、クイズやインタビュー、先生と生徒の対決企画などエンタメ寄りのポップな動画が多数。生徒だけでなく教員や社員も積極的に動画に出演し、動画を通して成美学園の明るく楽しい空気感を疑似体験できるようになっています。
戦略としては恐らく登録者数や再生数は重視せず、学園の雰囲気が伝わるコンテンツを発信することのみにフォーカス。実際、YouTube開始3ヶ月で10名の転入・編入が決まったそうです。
他にも、動画タイトル内のキーワードにもこだわっています。初期のころは動画タイトルに「通信制高校」「千葉」というキーワードが入っていることが多く、最近では「成美学園」というキーワードが動画にほぼ必ず入っています。YouTubeをしっかり戦略的に運用することでマーケティング施策として成功している参考事例です。
⑨zkaipr
通信教育のZ会が運営するチャンネル。
TVCMやアニメ動画、著名人を招いて効率的な勉強法解説などのコンテンツを発信。特に新海誠監督が制作した受験生を応援するアニメ動画「クロスロード」公開当時大反響で、現在では再生数がなんと1200万回超え。
話題の監督を起用し、内容を受験生の共感を集めるストーリーにすることで、認知拡大に大成功しています。
Z会のチャンネルでは「クロスロード」以外にもストーリーを有効に使ったコンテンツが多く参考になります。YouTubeにおいてストーリーを上手く活用することは、共感を集める上で大変有効です。
⑩FFLC_福岡外語専門学校
「We are a global familiy!」がコンセプトの福岡外語専門学校が運営するチャンネル。
学校紹介やプログラム紹介、校内イベントの様子、在校生や卒業生が出演するドキュメンタリーなど福岡外語専門学校のリアルな様子がわかるコンテンツが多数。特にドキュメンタリー動画は、多く見られているので、学校生活や卒業後のイメージが湧くコンテンツは需要があることが分かります。
リアルを伝えるというコンセプトで発信しているので動画を見ると学校の雰囲気がよく伝わります。海外出身の学生にフォーカスしたドキュメンタリーなど日本人以外をターゲットにしたコンテンツも増やすと更にチャンネルが充実するでしょう。
まとめ
動画コンテンツは今やビジネスのジャンルに関わらず様々なシーンで活用されています。今後は小学校から大学、通信制や専門学校などあらゆる教育機関で、動画の活用が確実に加速します。
動画はテキストでは伝えられない学校の雰囲気や校風などを短時間で分かりやすく伝えることが可能です。更にYouTubeは広報だけでなくオリエンテーションや生徒の学習など、様々な場面で活用できます。しっかり本気で取り組めば、YouTubeはマーケティング施策として大きな効果を発揮するでしょう。
学校運営に課題がある方は一度動画を活用してみることをおすすめします。
今回ご紹介したYouTubeを活用するメリットと学校・専門学校の活用事例を是非参考にしてみてください。
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