法律事務所のYouTubeチャンネル活用事例10選
昨今、インターネットが発達している世の中では、TVや新聞だけではなく、『SNS』にてニュースを知る機会が増えています。誰でも情報を発信できる『YouTube』でニュースを調べる人も増えてきました。
情報に溢れる現代では簡単に調べられる一方で、その情報が本当に正しいものなのか判断できず、信憑性が疑わしい情報を鵜呑みにしてSNSで発信する人も少なくありません。
考え方や捉え方の違いにより、『絶対的に正しい答え』というものは正確に存在しないとしても、自身の力で『質の高い情報』を取捨選択するべきではないでしょうか?
今回は、法律の専門家である法律事務所の方々が、YouTubeを活用する事例を10選ご紹介いたします。
目次
法律事務所がYouTubeを運用するメリット
法律事務所のYouTubeチャンネルは「法律」という難しいテーマを取り扱っているため、声や文章だけでなく、弁護士本人が直接解説できる動画媒体とは非常に相性が良いです。以下、具体的なYouTube運用のメリットを見ていきます。
挙げられるメリットとしては主に5つあり、
①「法律」の理解が促進される
→文字だけでは分かりづらい法律の難しい部分を動画で表現でき、視聴者に受け入れられやすくなります。
②「法律の専門家」として信頼や権威性を動画でアピールできる
→動画内で知識や見解を伝えることで弁護士として権威性を上げ、依頼が増える。
③他の集客方法とは異なる層へ宣伝できる
→YouTubeでは今までと違う方法で顧客を獲得でき、依頼増加と認知度向上に繋がります。
④他媒体への流入につなげられる
→YouTubeで興味を持った人を、公式サイトや自身の書籍販売ページへ誘導できます。
⑤宣伝コストが抑えられる
→無料で利用できるため、他媒体への掲載と比べて広告費を安く抑えることができる。
法律事務所は具体的な業務内容や依頼費用が不鮮明なため、敷居が高いと感じる方も多いかと思います。そのため、弁護士に相談する際に何を基準として選べばいいのか難しいと感じる方も少なくありません。
今回ご紹介する事例のようにYouTubeを活用すれば、法律事務所の見方を変えることができ、誰もが気軽に相談しやすくなります。そうすることで、認知拡大や依頼増加に繋がります。
法律事務所のYouTubeチャンネル活用事例10選
①岡野タケシ弁護士【アトム法律事務所】
今や日本で一番有名な弁護士と言っても差し支えない「岡野タケシ弁護士」のYouTubeチャンネルです。現在登録者数は155万人を超えています。
大人から子供まで法律が100倍楽しくなる、お笑い系社会派ユーチューバー「岡野タケシ弁護士」として活動しており、ニュース等でも話題の法律問題や難しい「法律」を子供でも楽しめるようにゲームやエンタメと交えて分かりやすく発信しています。
身近にある疑問を「法律」と絡めて面白く解説してくれる動画は、「法律」という難しくとっつきにくい印象を変化させ、若年層からも非常に人気を集めています。
積極的に『法律』を『エンタメ』として売り出すことで大成功したYouTubeの活用事例です。
②弁護士北村晴男ちゃんねる
TV番組に多数出演していた人気弁護士、北村晴男弁護士のYouTubeチャンネルです。登録者数は39.2万人です。
時事ネタや話題になった事件などに対して自身の意見を語る動画を投稿。
非常に分かりやすく解説しながら、弁護士としてだけでなく一人の人間として、視聴者や被害者に寄り添ったコメントをすることで、視聴者にファンが生まれるほどに人気があります。
元々の知名度を武器に、落ち着いたトークと人柄で視聴者に説得力や安心感を与えています。弁護士として知名度を上手にYouTubeに活用した事例です。
③kubota
ベリーベスト法律事務所に所属する久保田弁護士のチャンネルで、登録者数は41.7万人です。
このチャンネルでは、「架空請求業者」との対決動画が人気のコンテンツとなっています。
本物の弁護士だからこそ知っている知識や経験を活かして、詐欺師を追い詰めていくのは見ていて非常にワクワクする内容です。
世の中の理不尽に対し、弁護士として戦う姿は被害にあった人々を勇気づけています。
こういったコンテンツを発信することで、視聴者に信頼感や期待感を生み出し、自身のプロモーションにも繋げているYouTube活用事例です。
④堀塾ちゃんねる
「堀塾ちゃんねる」は弁護士、不動産投資家、格闘家で経営者という多様な肩書きを持つ堀鉄平先生のYouTubeチャンネルです。現在のチャンネル登録者数は8.49万人です。
弁護士でありながら、「人生のお役に立てる情報を発信するチャンネル」として不動産投資や自身の経営する会社に関する動画など、自身の体験から得た様々な情報を発信しています。
異色の人生経験によって生み出される多様なコンテンツによって、幅広い層のファンを引き寄せています。
そして、弁護士としてのファンだけでなく「堀鉄平」個人のファンを作り出すことで、セミナーやスクールといった幅広いサービスに誘導することができます。
自分の人生で得た知識や経験を発信することで、視聴者に活力を与え、ファン作りや自社の他コンテンツに繋げており、上手くYouTubeを活用した事例です。
⑤二番煎じと言われても【弁護士藤吉修崇】
数多くの法律相談を受けてきた「弁護士藤吉修崇」さんと元芸人で講師の「ツッコミデザイナー正嶋ヒデノヴ」さんのチャンネルで、現在の登録者数は16.6万人です。
チャンネルの特徴はその名の通り、『二番煎じ』な部分となっており、人気YouTuberが話題になった動画や事件を改めて『法律』の観点で物申す動画が人気になっています。
また、警察に物申したりSNSで炎上して話題になったインフルエンサーを被害者としてゲストに呼んだりと、過激な内容で視聴者を集めています。
しかし過激である一面、被害者視点で加害者と徹底的に戦う彼らの姿は、まるで正義のヒーローを見ているような感覚を視聴者に与えています。
そこに分かりやすい解説や意見も加えることで、話題に乗ることで見ていて飽きない動画で被害者を助ける弁護士という立場を上手く利用したYouTube活用の事例です。
⑥まつざき弁護士の労働法大学
東京弁護士会に在籍している松﨑基憲弁護士のYouTubeチャンネルです。現在登録者数は23.2万人です。
こちらのチャンネルでは、実際の裁判を「ノンフィクション法廷ドキュメンタリー動画」として投稿しています。「痴漢冤罪」や「いじめ」といった現代の日本で問題になっている事件を独自のストーリーに沿って解説してくれるコンテンツです。
扱うテーマは「労働法」が中心ですが、刑事事件や家族の事件といった様々なジャンルなども分かりやすくまとめています。
難しい「法律」の話を聞いているというよりも、ショートドラマを見るような形で視聴者にドキドキ感とあなたにも起こり得る可能性があるという危機感を与えています。
気軽にコンテンツを楽しむ層へもアプローチしやすく、法律をドラマ仕立てにして見やすくした、YouTube活用の事例になります。
⑦弁護士高橋裕樹のリーガルチェックちゃんねる
『令和の無罪請負人』を目指す髙橋裕樹弁護士のYouTubeチャンネルで、現在の登録者数は9.53万人です。
話題になっている時事ネタに焦点を当て、法律的な解説に留まらず、当事者の視点から「なぜ現在そういう行動をとっているのか」を法律的に解説するコンテンツを発信しています。
「法律」の知識だけでなく、多角的な視点と物事への理解力、そして分かりやすく解説できるトーク技術を活かした動画を発信しています。
弁護士としての権威性や信頼感を、YouTubeで上手く活用している事例です。
⑧弁護士ビーノ
「弁護士ビーノ」は弁護士である日比野 大さんのYouTubeチャンネルで、現在登録者数は7.7万人です。
「法律・弁護士という存在を少しでも身近に」をコンセプトにしており、視聴者に寄り添いながら、できる限り分かりやすく法律に関する話題を解説しています。
「金銭」に関係するコンテンツが多く、慰謝料や借金などの視聴者が知って得する法律の知識を発信。
その中でも、「日常で役立つ法律知識」の動画は404万回再生されています。
ほぼ毎日動画投稿も継続して行っており、難しい法律を身近に感じてもらうために一生懸命な姿は、YouTubeを上手く活用し信頼感や親近感を上げている事例です。
⑨弁護士かとう【交渉人】
「声が大きいだけの人や強引な人が、気の弱い人に無理強いするような世の中を変えたい!」という信念を持つ加藤幸英弁護士のYouTubeチャンネルです。現在登録者数は1.89万です。
痴漢冤罪やネットの悪口といった身近な事件を取り上げ、法律的にどのように立ち回るべきか「交渉」をテーマに解説しています。
事件の当事者になった経験のない方でも、法律知識の使い方と「どの様に交渉すればいいのか」といった、重要な視点やスキルを得ることができます。
このチャンネルのように、自身のテーマを中心として視聴者が得すると感じられるコンテンツをYouTubeで発信することにより、認知拡大に成功している事例です。
⑩SNS弁護士キタガワ【YouTuber・インフルエンサー顧問弁護士】
弁護士の北川貴啓氏のYouTubeチャンネル「SNS弁護士キタガワ」です。
このチャンネルでは、InstagramやYouTubeといった各SNSごとに「法律」を交えて事例を解説したりと、インターネット上のトラブルに特化したコンテンツを発信しています。
「中学生でもわかる法律」といった、若者に関係あるSNSトラブルという身近に潜む問題と身を守るための知識を動画で発信しています。
SNSでのトラブルに特化することで、時代のニーズにあったコンテンツを動画で発信することにより、YouTubeを上手く活用している事例です。
まとめ
少しずつではありますが、YouTubeを活用する法律事務所が増えてきています。
よく考えてみると、弁護士や法律事務所の名前をいくつも知っている人の方が少ないのではないしょうか?
お世話になった弁護士やテレビで有名な方は、一人や二人挙げることができるかもしれませんが、何人も名前は挙がらないと思います。
しかし弁護士側としては、数少ない「弁護士に頼るという」タイミングまでに自身を認知していてもらう必要があります。
そこでYouTubeを利用して情報を発信することで、弁護士としての認知度だけでなく視聴者側の信頼や安心を得ることにも繋がり、非常に相性の良いプロモーションとして活用できます。
ぜひ今回ご紹介したYouTubeを活用するメリットと企業の活用事例を参考にしてみてください。
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